「Want It More」 さらなる高みを目指すアシックス
日本を象徴する高機能スポーツ用品メーカー、アシックス(創業1949 年)は、香港に成長の機会を見出し、現地での事業を拡大する計画です
アシックスグループにとって香港がブランド構築の戦略的拠点であることには変わりありません。
アシックス香港は1996年に設立され、輸入販売代理店を通じて香港市場に参入しました。以来、アシックスは現地企業と提携し、取り扱い製品の幅を広げるために、自社ブランド専門店を展開し、ターゲット顧客層のブランド認知度を向上してきました。現在、香港にはアシックスブランドで3店舗、自社のライフスタイルブランド「オニツカタイガー」で6店舗を展開しています。
「香港では、特にランニングの分野で、自社ブランドに対する消費者の高い認知度と信頼を獲得しています」と、ASICS ChinaTrading Co, Ltd. で大中華圏を統括するマネージングディレクターのHilda Chan 氏は述べています。
「また、数年前より10 キロマラソンを開催しているほか、今年、香港で当社初のランニングクラブを設立し、消費者向けに定期的にランニング教室を開催しています。将来的な目標は、さまざまな層のお客様が参加できるようなマーケティング活動を増やし、小売ビジネスに特化した新しい香港チームのサポートを受けて大中華圏地域全体でさらに多くのイベントを開催することです。」と、同氏は付け加えました。アシックスは、香港とマカオの主要エリアに展開する自社ブランド専門店をさらに増やす計画です。
「香港のスポーツ・トレーニング文化は成熟しつつあり、消費者の購買力も安定しています。調査データによれば、スポーツウェアとスポーツをモチーフにしたファッションの香港市場は2015 年に急成長を遂げています。上昇傾向は今後も続くと予想されます」。
中国本土における同社の事業はここ数年で二倍に成長しており、今後も平均30% の成長が見込まれていますが、香港がブランド構築の戦略的拠点であることには変わりありません。
また、金融の中心地としての香港の強みも中長期的な経営計画の助けになると、彼女は述べています。
アシックスは現在、香港の事業所を拡大しており、ロジスティクスや財務、人事、マーケティング、マーチャンダイジングなど、各種部門の設置準備を進めています。新しいチームはアシックスと現地の顧客の関係をより緊密にし、香港のパートナー企業へのサポートをあらゆる面で強化します。
「プロ意識の高い香港の人は急速に変化する環境で仕事をするのに慣れています。香港で事業を展開していることはわが社の大きな強みとなり、長期的に見れば、それが大中華圏で活躍することのできる人的資源を生み出すことにつながると信じています。香港で事業を拡大しながら、さらに部門を新設する計画もあります」。
アシックスは世界各地50 以上の国と地域に拠点を置き、150 ヵ国以上で事業を展開しています。2015 年には年間売上高4,000 億円を達成し、そのうち76% を海外で獲得しています。
Fast Facts
- アシックス香港は1996年に設立され、輸入販売代理店を通じて香港市場に参入しました
- 香港にはアシックスブランドで3店舗、自社のライフスタイルブランド「オニツカタイガー」で6店舗を展開しています
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