国際的にも注目のグルメスポット、香港
株式会社エー・ピー・カンパニー、香港における「塚田農場」の成功を受け、香港を海外展開の拠点に
弊社事業の今後の成功は、香港市場にかかっています
日本の飲食チェーン、株式会社エー・ピーカンパニーは数年前から香港市場に着目し、適切なパートナーや香港での初出店にふさわしい立地とロケーションを探していました。2017年7月、同社の人気ブランド「塚田農場」が香港に初上陸。チムサーチョイ(尖沙咀)にある市内でも1、2を争う人気の観光・ショッピングスポット、ハーバーシティーのオーシャンターミナルに第1号店をオープンしました。
《生販直結》を謳う、「塚田農場」。その香港店は絶景を臨むロケーションにあります。コラーゲンたっぷりの日本産の地鶏を使ったメニューを展開し、狙うのは、健康と美への意識が強い女性の客層。グルメの間ではすでに大注目レストランとして話題です。
『アジア市場で事業を継続展開するなら香港は外せない』と話すのはエー・ピーカンパニーのマネージング・ディレクター 釜谷将史氏です。「弊社事業の今後の成功は、香港市場にかかっています。香港には非常に成熟した食文化があり、顧客は購買力が高く、斬新な味や食体験に敏感です」
同氏によると、香港店は売上、平均客単価共に日本国内の同チェーン店200店舗及びシンガポールや北京、ジャカルタ等アジアの店舗を抜き、トップとなっています。
「経営者から見て香港は、洗練された、安定した市場です。競争は確かに激しいが、飲食店にとって新規参入の余地は常にありますし、可能性がまだまだあります」
トップを走り続けるために、顧客のニーズをくみ取り、顧客の満足度や期待感を常に探るよう、釜谷氏は従業員に期待します。また、同氏の日課は、様々な飲食店に出向き、最新の飲食トレンドや競合のサービスを把握することです。「何よりも大事なのは、お客様との常日頃の対話を受けて、商品やサービスを工夫し、その期待にお応えすることです」
同社は今年後半、新しいフランチャイズ店をカンボジアに、そしてフィリピンに2店舗目をオープンしますが、ゆくゆくは香港を海外展開の拠点にすることを考えています。「香港はコンパクトな都市なので、ビジネスをしやすい。また、アジアの中心に位置しているので、日本と東南アジア両方の支店を統括するのに適しています」と釜谷氏は語ります。
同社は現在、香港におけるレストランの運営に正社員とアルバイト合わせて約40人の従業員を雇用しています。今後数年間で、香港にさらに20店舗オープンする目標を掲げており、香港に統括拠点が設置された際には海外事業を管理するオフィススタッフをさらに雇用する見込みです。
香港投資推進局(インベスト香港)は外資系企業が香港で事業を展開する上で必要なプラットフォームを提供している、と釜谷氏は考えます。「当初、私は香港の政府方針や市場環境についてあまり知識がなく、同局に支援をお願いしました。ご提供いただいた情報や業界のニュースが、段取りを把握するのに、とても参考になりました」
Fast Facts
- 2001年創業、東京証券取引所上場
- 20を超える飲食ブランドで日本国内には200店舗以上、香港以外の海外では、シンガポールに6店舗、北京に5店舗、ジャカルタに1店舗展開している
- 香港ではチムサーチョイ(尖沙咀)の第1号店に続き、2018年にはシャーティン(沙田)に2号店がオープンする予定
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