日本料理の普及に邁進
和民國際有限公司(Watami International Co., Ltd)は、2000年に香港で設立され、以来多様な飲食ブランドを確立し、現在28店舗を展開しています。そして今、さらに新しいコンセプトを香港にもたらし、事業を拡大しています
お客様からのご意見を一番に受け止め、現地の食のトレンドを知り、我々のスタッフの懸念事項をすぐに理解し、そしてこの変化の速い香港市場に適応していくためには、私が香港に滞在していることは非常に重要です。
2001年に開店した「和民」は、香港で最初の居食屋(食事を重視する居酒屋)コンセプトのお店で、日本国外第1号店です。「日本では人口が減少し市場規模が縮小していく中、経済成長によりビジネスを発展させる機会のある海外市場への進出は、ワタミグループにとって重要です。香港はワタミグループに事業拡大の機会をもたらすだけでなく、中国本土と隣接している戦略的立地条件が、最新情報を入手し中国本土市場に進出するのに役立っています。」と社長の桑原豊氏は述べています。
多様なブランドの立ち上げ
和民國際有限公司は、「和民」を17店舗、より広い顧客層をターゲットとした「和亭」を5店舗、フュージョン地中海料理の「Gochiso」を4店舗、そしてサンドウィッチやピザを提供する「Kitchen J」を展開しています。また同社は、最近新たに二つのプロジェクトを始動しました。繁華街であるコーズウェイベイ(銅鑼湾)に焼鳥屋「Firebird」を開店し、「饗 和民」という新しいコンセプトの高級居食屋を「和民」コーンヒル(康怡)店で展開しています。両店舗のインテリアデザインとメニューは日本の専門家の手によるもので、料理の材料もまた日本から輸入した食材を使用しています。
桑原氏は、最近のグルメな人々は現地の嗜好に合わせた日本食ではなく、日本の本物の味や雰囲気を求めていることを理解しています。そのため、「饗 和民」を立ち上げると決めた時、最初から最後まで日本の要素をきちんと取り入れることは必須でした。「日本は香港人にとって、最も人気のある旅行先の一つです。多くの香港人は日本の料理に親しんでおり、真の日本食を知っています。お客様からのご意見を一番に受け止め、現地の食のトレンドを知り、我々のスタッフの懸念事項をすぐに理解し、そしてこの変化の速い香港市場に適応していくためには、私が香港に滞在していることは非常に重要です。」と桑原氏は述べています。
「インベスト香港のサポートにより、私は自身の考えに対して適時にアドバイスを受けることが出来ます。また、インベスト香港が主催するネットワーキングイベントは、私のネットワークと新しいビジネス機会を広げるのに多いに役立ちます。」
現在、同社は1,000人のスタッフを雇用し、その95%が地元従業員です。「香港人は非常に自立しており、勤勉で、新しいスキルを習得することに対しいつも意欲的です。」と、同氏は付け加えました。
香港以外でも、ワタミグループは上海、深圳、広州、蘇州、シンガポール、韓国、台湾、フィリピンそしてカンボジアと、アジア各地で店舗を展開しています。
将来の事業計画について桑原氏は、変化し続けるマーケットに応え、さらに顧客層を広げるため、多種多様なブランドを展開したいと考えています。
Fast Facts
- 2001年に香港に初めて居食屋「和民」1号店を開店
- 同社は現在香港で様々な飲食ブランド28店舗を展開し、1,000人の地元従業員を雇用している
さらにご覧になる
(Please click here to download Acrobat Reader)